撮影者;アーロン
ガガゼド山通過中のブラスカ様とジェクトの談笑シーン。
「そうえばジェクト、君が撮っていたスフィアはどうしたんだい?」
「ああ?アレか?」
ジェクトは口の端を上げにやりと笑う。
「アレならマカラーニャの森に置いてきたぞ」
「何でまた…息子に見せるんじゃなかったのか?」
不思議そうに問いかけるブラスカ様の肩をグイと引き寄せながら小声で。
「オレはな、あのスフィアに息子へのメッセージを入れてきたんだ」
「だったら尚更、何であんな場所に置いてくるんだ?」
怪訝そうな顔で尚も問われて、ジェクトは大袈裟に首を振ってみせる。
「かぁーっ、わっかんねぇ野郎だなぁ?いいか、よく考えてみろよ」
わざと神妙な面持ちで言葉を続けるジェクト。
「あんな場所に置いてくりゃ誰が見るかわかんねえだろ?ってぇことは、だ。
あのスフィアを見たヤツは、オレって男がどんだけ息子思いの男なんだって感動すんじゃねえか」
得意気に胸を張るジェクトの話を聞いていたブラスカ様は。
「…なるほど、それはそうかもしれないな」
感心したように頷くと何かを思いついたように目を輝かせ。
「よし、私もユウナ宛にスフィアを撮影してここに置いていくとしようじゃないか」
「けどよ、こんな場所人が通るかぁ?」
「いいんだよ、善は急げと言うだろう?」
ああ、ブラスカ様…善とは一体何なんですか………。
【END】
『言い訳』
オヤジーズスフィア誕生秘話です(爆)
感動のスフィアの裏にはこんな物語が隠されていたんですな(撲殺)
コレとは別に親バカネタも昔々に思いついて放置しとりますが、いやあ、オヤジって本当に楽しいですね(爆)
すんません、感動を汚してすんません。
ちょっと生き抜きしようとしただけなんです、手抜きでごめんなさい、愛はあるんです!!(爆)