桜の花の満開の下






桜の花の満開の下。

ホノカニワラウ ウルワシキヒト

佇まい物静かに。
憂いを秘めたその横顔の
奥にある熱情。

燃ゆる葉を隠す
 柔らかな薄紅の花のよう。


ただ静かに花開く。
舞い散ることを知りながら。
桜の花の満開の下。

タケダケシイ クッキョウノヒト

揺るがぬ立ち姿。
挑発的な笑みの向こう
垣間見える真摯な眼差し。

誰をも酔わす
 咲き誇る満開の花のよう。


惜しげもなく花開く。
舞い散ることを知ってなお。

桜の花の満開の下。
吹き荒む風に舞い散る花の下。

降りしきる花に掻き消える幻影。

桜の花の満開の下。
一人重ねた月日を思う。

ただ一人。
己一人。
散れどまた花咲く日を待ち侘びて。

散り行く姿に思いを馳せ
桜の花の満開の下を
一人、往く。














【END】









『言い訳』



いやぁ、何のこっちゃ、ってカンジだと思います。まさに何のこっちゃです(謎)
桜の花は好き。舞い散る頃が一番好き。散って踏まれて朽ちる、その直前。なんだか、なんだかなぁな気分になる(更謎)
そんなわけで、桜が書きたかったんです、ただ桜が(笑)
スピラにも、ザナルカンドにも勿論桜なんてもんはないでしょうが、桜の下で某人が某方々を思い出してる、そんな感じだとわかっていただければ、それでいいです。今回は多くを語りません。自己満足なだけに。
…満足はしてないけどね(爆)