あの時、どうしてアタシたちは別の道を選んだのかな。

君といる時間はとても楽しかったのに。
君がとても大事だった筈なのに。



あの時、どうしてアタシたちはサヨナラを言ったの？

君のこと、もっともっと知りたかったのに。



最近よく思い出すんだ。
思い出すのは笑顔ばっかり。
アタシはいっつもからかわれてばかりで。
でも君が笑うとアタシも笑っちゃうんだ。


だから二人はいつも笑ってたよね？

アタシがアタシを笑ってる。
じゃあ何で手を離しちゃったの？って。


ずっとずっと考えてるのにわかんないんだ。
おっかしいよね？
「バカだなぁ〜」ってまた君は笑うかな？




アタシたちは別の道を選んだけど。


アタシが選んだ道が間違ってたなんて思いたくない。
君が選んだ道が間違ってる筈がない。


二人の選択は間違ってなんかいないよね？



君は「当たり前だろ」って、言ってくれるかな？
アタシはアタシ。
君は君。
それぞれの道を歩いていこう。



そしてもし、その道が交差することがあったら。

その時はまた一緒に笑おう？
その時はまた一緒にいよう？



ホントは今すぐにでも君の所へ駆けて行きたいけど。
今はまた二人の道が重なることを願ってる。



次に笑い合えたら、きっともうその手を離さないから。

だから、まだ後悔はしないでおいてあげる。












【END】









『言い訳』