RAINBOW





伸ばした手を振りほどかれたあの日から失うことを恐れていた。
後悔だけが押し寄せる日々にこれ以上の悲しみはいらない。
失うものなら手に入れなければいい。
そう思っていた筈。


いつの間にか俺は。
いつの間にかお前は。


守るべき存在。
失った心を癒す存在。
なくてはならない存在。


そしてまた、俺を救う唯一の存在。

大好きなあの人は逝き、ただ一人残され。
突き放された悲しみは癒えることなく、結局は自分一人なのだと悟ったあの日。
欲した後悲しむのなら初めから望まない。
そう思っていた筈。


いつの間にか俺は。
いつの間にかあんたは。


正しい道へ導く存在。
失った心を満たす存在。
決して手放したくない存在。


そしてまた、俺を救う唯一の存在。

まるで雨が止んで七色の橋がかかるように。

雨の憂いも消し去る美しい虹のように。



気付いた時には
あなたはそこにいた。



あなたの為に、
私の為に、
私達は存在する。



あなたの傍に。
私の傍に。












【END】









『言い訳』


こんな筈じゃなかった…もっとちゃんと考えてこの話は書きたかったのにやっつけ仕事(苦笑)
この曲がどうしてもアロティに聞こえた時期がありまして、
書きたかったのに熱が冷めこんな形でアップ。
ちゃんとお話書きたいんですが、考えをまとめる余裕がなかったり;
退屈でいきあたりばったりなショートばかりになってきました(滅)
そのうち書くので気長に待っててください(いつだよ/滅)